2009/11/30

Pain d'épices (Mulot & Petitjean) パン・デピス

クリスマスが目前になって来ました。
そこで少し焦って紹介するものは、ディジョンのパン・デピスです。

パン・デピスをご存知でしょうか?
英語ではジンジャーブレッドと呼ばれています。フランスではディジョンとランスのものが有名です。

ディジョンのものはfromentという上質の小麦粉を利用し、ランスのものは
ライ麦粉を利用しています。

使用されるスパイスはお店によって、多少違いがあるようです。
必須なものはショウガとシナモン。その他に頻繁に使用されるものはクローブ、カルダモン、ナツメグ。たまに利用されているものがアニス、ラベンダー。

パン・デピスの歴史は古く、10世紀の中国で食べられていたmi-kong(蜂蜜のパン)が十字軍によってヨーロッパに伝えられたと言われています。

私たちが取り扱っているパン・デピスはディジョンのMulot&Petitjean(ミュロ・エ・プティジャン)。
Barnabé Boittierが1796年に創業した老舗店です。

ここで、「あれっ?」って思われた方がいらっしゃいますか?
現在のお店の名前になるまでにも、老舗なだけに歴史があります。

1838年 Louis Mulotに譲渡
1875年 Alfred Petitjeanに譲渡
1901年 Auguste Petitjean(Alfredの息子)とMarguerite Mulot(Louisの娘)が結婚
1963年 Albert Petitjeanによって、Mulot&Petitjean創立
1998年 Catherine Petitjean-Dugourdによって引き継がれる

昔からと同じ製法、レシピで作られているパン・デピス。
油脂分、保存料は全く一切利用せず、上質の粉、蜂蜜、スパイスなどで作られているものです。
スーパーで売られているケーキのようなパン・デピスとは違い、しっとり感は
なく、一見パサパサしたように
見えますが、トーストし、バターを塗ってお召し上がり頂くと、美味しさが分ると
思います。

トーストしている間にスパイスの香りがし始めますので、焼き上がりが待ち遠しくなります。

保存が利くものなので、お土産、もちろんご自分の朝食用にも心配なくお持ち
帰り頂けます。

写真をご覧下さい。
現在販売中のものは来年の7月16日が期限です。